桃の出荷作業ー直送編ー

以前の投稿で、農協への出荷作業の裏側をお届けしましたが、本日は、金丸文化農園からお客様へ直送させていただく時のことを書こうと思います。

直送用の桃は、一旦作業場に運び込み、ここで梱包作業を行います。

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時間はあったはずなのになぜか写真が全くないという梱包作業ですが、とりあえず完成品から見て行きましょう。

こんな感じになります。

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個々での作業工程はこんな感じ。

  1. 箱を作る
  2. 箱に緩衝材を詰める
  3. 桃に「パンツを穿かせる」
  4. 箱に詰める
  5. 封を閉める
  6. 諸々のラベルを貼って完成

となります。

取り立てて説明するようなことのない梱包作業ですが、私の目には、お客様が喜んでいただけるようなこだわりを随所に見つけることが出来ました。

詳細を見て行きましょう

 

箱を作る。

これは文字通り箱を作ります。

いえ、何も紙パルプからダンボールを作ってってことではありません(笑)。

発送用の箱というのは、農協や、近くにある農家用スーパーから20箱単位などで購入しておきます。

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またちょっと話がそれますが、箱やこの後に出てくるキャップ等の資材を農協から購入するときは、なんと「ツケ」ができるという!

これは、農家さんに振られているIDに、購入情報を紐付けることができるので、この固有の番号だけで、お買い物が出来てしまうというもの。

農協、なんて恐ろしい子。。

ちなみにクルマのガソリンも、現金やカードがなくても、固有の番号だけで、ツケで買えるちゃうそうです。

(農機具のガソリンが無くなって急遽ガソリンスタンドに行くときなんかは、財布とか持たれてないでしょうから、たしかにそれはそれで合理的)

 

さて、箱は当然発送重量ごとに異なるものを使用するので、結構な量のダンボールを在庫として抱えることになります(当たり前すぎて写真撮るの忘れてしまいました。。)。

在庫として持っている箱は、畳まれた状態になっているので、これを組み立てて箱形にするわけです。

そして最後に、底の部分を大きな針で固定して箱の準備は完成となります。

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私がいるときは主にこのお仕事をさせていただきましたが、何度か針を打ち込むのに失敗してしまって、固定する針が二箇所でいいものが3箇所になってしまったりしています。

ある意味レア物ですので、あまりお気にしないでくさだい(そういう箱をお受け取りになった方、ごめんなさい。。入っている桃の質には全く関係ありませんので。。)。

箱に針を打ち込むときに活躍するのがエアコンプレッサーだったりします。

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なんかメカメカしいものが出てくるので男の子としては胸がときめく瞬間でした(笑)。

 

箱に緩衝材を詰める

作った箱に、緩衝材を入れます。

これも桃への愛ゆえに。。

あまり面白いエピソードもないので(笑)、次行きましょう。

 

桃に「パンツを穿かせる」

表現が面白いです。

桃はとてもデリケートな果物で、物理的な接触に非常に弱いです。

そのため、少しでも接触の影響を低減するために、「キャップ」と呼ばれる白い輪っかを桃に被せます。

「キャップをつける」という表現をすれば普通なのに、どことなく「パンツを穿かせる」と表現されるのは

やっぱり桃がおし。。以下自重しておきます。。

 

この作業、一個ずつ行うので、これがなかなか大変です。

キャップをつけると、桃の一番傷みやすい箇所であるヘタ付近が見えなくなるので

キャップを付ける前に目視と触覚による最終チェックが行われます。

桃を持った瞬間に、固さなんかもチェックされて、出荷できるものか判定されてました。

この辺りもベテランの技が必要なので、この作業で私が出来たのは、キャップをお渡しすることだけでした。。

 

箱に詰める

この作業に農家さんのこだわりを見ることが出来ました。

キャップを着けた桃を、ご注文を頂いた重量別の箱に詰めていくのですが、ただ詰めるだけではないのです。

お客様が箱を開けはった瞬間に、喜んでもらえるように、驚いてもらえるように

桃のピンクの色の配置バランスを考えて詰めたり

なるべくたくさんの桃が入るように、しかし桃同士が圧迫しないようにしたり

大きな桃と比較的小さな桃がバランスよく入るように

いろいろなことを考慮されながら箱に詰めていきます。

(ここだけの話、送料は箱の大きさによって決まるので、重量はややオーバーしていることが多いです)

その後に、お手紙を入れると、最初にお見せした写真の状態になります。

 

封を閉める

箱詰めが終わると、封を閉めます。

大きな針でダンボールに封をします。

針で封を閉めるときに、力を入れすぎて桃が傷まないように細心の注意が必要です。

でもなおさんは、結構ゴリゴリされてたので、傷ついていないか私はちょっと心配していました。。

針で封をしたあとは、ナイロンのヒモを機械を使って巻きつけます(これまた当たり前すぎて写真取るの忘れてしまいました。。)。

ナイロンのヒモは、そこを持ってほしいというヒモなので、梱包には直接関係無かったりしますが、これも桃が傷まないように、美味しく食べてもらえるようにというお気遣い。

ナイロンのヒモは、2kg+5kgの注文を頂いたりしたときに、複数の箱をまとめるのにも使ったりしていました。

 

諸々のラベルを貼って完成

最後に発送用のラベルを貼って完成です。

金丸文化農園では、ゆうぱっくによる発送を行っていましたので、ゆうぱっく用のラベルを、なおさんに印刷して頂いて、そいつを貼っつけて、時間指定があるものについては、時間指定のラベル、あとはなまものラベルを貼り付けて荷姿の完成となります!

やっと完成です!!長かった!

 

あとは、郵便局のおにいさんに、荷物を引き取りに来てもらって、金丸文化農園の手を離れ、お客様のところに旅立つわけです。

 

このような流れを経て、皆様の手元にご注文を頂いた桃が届くようになっております。

 

今回は直販用の桃梱包の流れをご紹介しましたが、次回は、、、金丸文化農園の桃が忙しい時期の一日について、書こうかなぁと思っています。

 

 

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