タイトルを英語にした理由は特にないのですが。。
なんとなく雰囲気です。
さて、今回は、桃が採れるようになるまでに行う農作業についてご紹介したいと思います。
でも私がお手伝いさせていただいた時の内容です。
1)支柱入れ
これは、私がお手伝いを始めた日に行った作業です(懐かしい。。)。
桃の枝に、支柱を入れて、桃の木の負担を軽減してあげる簡単なお仕事です。
簡単なお仕事ですが、大変です。
これについては、以前にも少し触れていますね。
農作業初日!私にできることは。。。たくさんあった!とか、農作業初日に感じたことー農作業とは○○で△△な作業ーとか。
2)剪定
美味しくてきれいな桃を作るためには、程よく桃に日光を当てる必要があります。
そのために、うまく日が当たるように不要な枝を切っていく作業を行います。
桃の木は、枝がすぐに伸びるということで、失敗した時のリスクも大きくないことから僕も少しお手伝いさせていただきましたが
あとから見ると
「切りすぎた。。」
とかいう場面もチラホラ。。
桃に日を当てるために邪魔な枝や葉っぱを落としていくのですが、落としすぎると、今度は鳥が桃をつついて穴を開けてしまうので、あまり枝を取り過ぎずかと言って残しすぎずといった絶妙のバランスが求められます(ちょっと大げさに言い過ぎですが)。
枝の落とし方の考え方はいろいろありまして、園主さんは
- 樹の幹の上に空間ができるように枝を落とす
- なんとなく流れに沿ってない枝は落とす
- 桃の実に光が当たらないような影響が出そうな枝は落とす
という感じでした(覚えている範囲)。
園主さん曰く
お手伝いで剪定に行ったところの桃の木は、うちのと全然流儀が違う
と曰われて、いろいろな方法があるのだなぁと。唯一無二の正解があるわけではないのだなぁ。じゃあある程度正解っぽいのでもいいのかなぁとか思いました。
自分がコンピュータを相手にすることを本職としているので、ちゃんとした正解がない(プログラミングでも同じ機能を実現するために複数の書き方があったりしますが、、)というのは、新鮮な感覚でした。
また枝が高くなってしまうと、作業がしにくくなる(はしごを使ったりすると出来ないこともないですが作業効率は落ちる)ので、
あまり木が高くなり過ぎないようにする目的もあるそうです(金丸文化農園の場合)。
木の枝の成長のさせ方というのは、複数の流儀があるようで、
- 枝が三角形になるようにする
- 横に広がっていくようにする(幹をY字型にして育てていく)
などなど、いろいろあるようです。
3)おろ抜き
これは、桃の木になっている実の数を減らす作業です。
なんでもたくさん実をつけてしまうと栄養が分散してしまって、美味しい桃にならないんだとか。
美味しい桃になりそうにないのを、見極めて間引いていきます。
ホントは実が大きくなる前にやる作業なんよ??
たまにおろ抜きができてないところを見つけてしまうと、とても不自然なぐらいに実がなっているのですが、
「ここのやつはあまり美味しくはならないのよー」と聞いてしまうと、なんだか不条理な感じがしました。
せっかくみんなで美味しく実ろうとしているのに、美味しくなれないなんて!!
選ばれたコしか、美味しい桃にはなれないのよ?!
なんていう「ここ宝塚歌劇団??」的な妄想をしたのは言うまでもありません。
4)マルチ敷き
ちょくちょくこのブログにも出てきていたと思うのですが、マルチというシートを、桃の木の下に敷きます。
マルチを敷くことの目的は、桃の実に太陽光を当てることです。
太陽光が当たらないと、桃の実は赤くならないのですが、あまり上の障害物をなくしてしまうと、今度は鳥がつついてしまってダメと。
ということで、上からでなく、下から太陽光を当ててやろうという考え(だと思う)で、太陽光を反射するシートを桃の木の下に敷きます。
シートを敷いた後は、地面からの照り返しが大変なことになるので、とても暑いです。
なので、収穫の終わった桃の木から順次マルチを撤去していかないと、照り返しで桃の木が弱ってしまうのですが、マルチを撤去する時期は暑いのと忙しいので、結構悩ましい感じになります(笑)。
マルチの撤去作業は、もう収穫終わってるからマルチ撤去しなければー、けれども暑いから後回しにしたいー、発送もあるしー、でも桃の木が痛むーっていう葛藤の後に行われる作業です(笑)。
ちなみに私はこの作業中に、幸運の印を見つけましたが、幸運は巡ってきていたのでしょうか??
と、こんな作業を収穫前にやっていました。
今になって振り返ってみると、この時期はまだそこまで本格的に忙しくなかったのですが、それでもこれだけのことをやっていて、やはり農繁期は忙しいのだなと。
ただ、いろいろな作業をもっともっと丁寧に行うこともできたのかもと思うと、
農業も、ある種武道に通じるような(農作道?農道??いやそれは違う意味が既にあります笑)ストイックさで突き詰めていけるものなのかも、
突き詰めていくと、農作業への手間のかけ方というのは、もう仕事というか、芸術?趣味??というところまでいけるんじゃないかなぁと思ったりしました。
今回はボリュームが少し多くなってしまいましたが、次は、いよいよ出荷の段階のお話をしようかと思います。
コメント